かぶせ茶

十一

Green Collection No.11

Covered sencha

かぶせ茶

その名の通り、茶摘みの一週間ほど前から茶樹に寒冷紗などをかぶせ、日光を遮って育てられる。このような栽培方法は「被覆栽培」や「覆い下栽培」と呼ばれ、玉露も同様だが、かぶせ茶の被覆期間は玉露よりも短い。そのため、陽を浴びて育つ煎茶と被覆栽培の玉露、どちらの特徴も併せもつ。淹れ方により、煎茶のさわやかさや玉露の旨味などさまざまな味わいを愉しめるのが魅力。有名な産地は三重県で、かぶせ茶の生産量の約六割を占める。